TracFineGrainedPermissionsバージョン 2バージョン 3 との変更


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日時:
2012/10/20 13:54:06 (13年前)
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trac
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  • TracFineGrainedPermissions

    v2 v3  
     1[[PageOutline(2-5, Contents, floated)]] 
    12= 粒度が細かいパーミッション = #Finegrainedpermissions 
    23 
     
    1011== パーミッションポリシー == #PermissionPolicies 
    1112 
    12 様々なパーミッションポリシーを実装することができます。 Trac にはいくつかの例を同梱しています。  
     13様々なパーミッションポリシーを実装することができます。 Trac にはいくつかの例を同梱しています。 
    1314 
    1415現在有効なポリシーは TracIni の中で設定されているコンフィグレーションによって決定します: 
     
    2930 
    3031=== !AuthzPolicy === #AuthzPolicy 
    31  
    32  - [http://www.voidspace.org.uk/python/configobj.html ConfigObj] をインストール (必須) 
    33  - authz_policy.py を plugins ディレクトリにコピーする 
    34  - [http://swapoff.org/files/authzpolicy.conf authzpolicy.conf] ファイルをどこか (できれば、 Web サーバ起動ユーザ以外が読み取りできないセキュアな領域) に置く。ファイルに非ASCII文字が含まれる場合は UTF-8 で保存してください。 
    35  - `trac.ini` ファイルをアップデートする: 
    36    1. `[trac]` セクションの [TracIni#trac-section permission_policies] を編集する 
     32==== 設定方法 ==== #Configuration 
     33* [http://www.voidspace.org.uk/python/configobj.html ConfigObj] をインストールする (0.12 でも必要) 
     34* authz_policy.py を plugins にコピーする  (Trac 0.11でのみ必要) 
     35* [http://swapoff.org/files/authzpolicy.conf authzpolicy.conf] ファイルを適当な場所 (望ましくは、 Web サーバ起動ユーザ以外が読み取りできないセキュアな領域) に配置する。ファイルに非ASCII文字が含まれる場合は UTF-8 で保存してください 
     36* `trac.ini` ファイルをアップデートする: 
     37  1. `[trac]` セクションの [TracIni#trac-section permission_policies] を編集する 
    3738{{{ 
    3839[trac] 
     
    4041permission_policies = AuthzPolicy, DefaultPermissionPolicy, LegacyAttachmentPolicy 
    4142}}} 
    42    2. 新規に `[authz_policy]` セクションを追加する 
     43  1. 新規に `[authz_policy]` セクションを追加する 
    4344{{{ 
    4445[authz_policy] 
    4546authz_file = /some/trac/env/conf/authzpolicy.conf 
    4647}}} 
    47    3. プラグインを有効化する 
     48  1. [/admin/general/plugin WebAdmin]でプラグインを有効にするか、 `[components]` のセクションを編集する 
    4849{{{ 
    4950[components] 
     
    5253tracopt.perm.authz_policy.* = enabled 
    5354# for Trac 0.11 use this 
    54 #authz_policy.* = enabled  
    55 }}} 
    56  
     55#authz_policy.* = enabled 
     56}}} 
     57 
     58 
     59==== 使用方法 ==== #UsageNotes 
    5760パーミッションポリシーを指定する順序はとても重要です。 
    5861ポリシーは設定された順序で評価されます。 
    5962 
    60 個々のポリシーはパーミッションチェックに対して `True`, `False`, `None` を返します。 
    61 戻り値が `None` の場合のみ ''次の'' パーミッションポリシーに問い合わせを行います。 
    62 どのポリシーも明示的にパーミッションを許可しない場合、最終的な結果は `False` になります 
     63個々のポリシーはパーミッションチェックに対して `True`, `False`, `None` を返します。 ポリシーが明示的にパーミッションを許可する場合は、 `True` を返します。明示的に拒否する場合は、 `False` を返します。そして、パーミッションを許可も拒否もできない場合、 `None` が返されます。 
     64 
     65Note: 戻り値が `None` の場合のみ、 ''次の'' パーミッションポリシーに問い合わせを行います。 
     66どのポリシーも明示的にパーミッションを許可しない場合、最終的な結果は `False` となります 
    6367(つまり、権限なしとみなされます)。 
     68 
     69`authzpolicy.conf` は `.ini` スタイルの設定ファイルです: 
     70{{{ 
     71[wiki:PrivatePage@*] 
     72john = WIKI_VIEW, !WIKI_MODIFY 
     73jack = WIKI_VIEW 
     74* = 
     75}}} 
     76* config ファイルの各セクションは Trac のリソース記述子との照合に用いる 
     77  グローバルなパターンです。記述子は以下のような形式です: 
     78{{{ 
     79<realm>:<id>@<version>[/<realm>:<id>@<version> ...] 
     80}}} 
     81  リソースを親から子の順に、左から右へ記述します。不特定な 
     82  コンポーネントがある場合は、 `*` で置き換えられます。バージョンのパターンが 
     83  明示的に記されていなければ、すべてのバージョン (`@*`) が暗黙的に追加されます。 
     84 
     85  例: WikiStart ページを照合する 
     86{{{ 
     87[wiki:*] 
     88[wiki:WikiStart*] 
     89[wiki:WikiStart@*] 
     90[wiki:WikiStart] 
     91}}} 
     92 
     93  例: WikiStart の 添付ファイル `wiki:WikiStart@117/attachment/FOO.JPG@*` 
     94  を照合する 
     95{{{ 
     96[wiki:*] 
     97[wiki:WikiStart*] 
     98[wiki:WikiStart@*] 
     99[wiki:WikiStart@*/attachment/*] 
     100[wiki:WikiStart@117/attachment/FOO.JPG] 
     101}}} 
     102 
     103* セクションは設定ファイルに書かれている '''順に''' 現在の Trac のリソース記述子に対して 
     104  チェックされます。'''順番は重要です''' 
     105 
     106* 一度 セッションにマッチすれば、'''順に''' 現在のユーザ名がセッションの 
     107  キー (ユーザ名) と照合されます 
     108  * キー (ユーザ名) の前に `@` を付けると、グループとして処理されます 
     109  * 値 (パーミッション) の前に `!` を付けると、そのパーミッションは 
     110    拒否されます 
     111 
     112  通常の Trac パーミッションのルールを適用していれば、ユーザ名は、 'anonymous', 'authenticated', <username>  '*' 等とマッチするはずです。 || '''Note:''' ユーザによって作成された (例えば、ブラウザ上から //管理 / 権限// (英語版では //Admin / Permissions//) の '権限グループの追加' (英語版では 'adding subjects to groups')) グループには使えません。詳細については [trac:#5648 #5648] を参照してください。 || 
    64113 
    65114例えば、 `authz_file` が次の内容を含み: 
     
    70119[wiki:PrivatePage@*] 
    71120john = WIKI_VIEW 
    72 * = 
     121* = !WIKI_VIEW 
    73122}}} 
    74123デフォルトパーミッションが次のような内容の場合: 
     
    79128}}} 
    80129 
    81 パーミッションは以下の通りとなります: 
    82  - WikiStart の全てのバージョンは、 (匿名ユーザも含む) 全員が閲覧できます。 
    83  - !PrivatePage は john が表示可能です。 
    84  - 他のページは john と jack が表示可能です。 
    85  
    86  
    87 === !AuthzSourcePolicy  (mod_authz_svn ライクなパーミッションポリシー) === #AuthzSourcePolicy 
     130結果: 
     131  * WikiStart の全てのバージョンは、 (匿名ユーザも含む) 全員が閲覧できます 
     132  * !PrivatePage は john が表示可能です 
     133  * 他のページは john と jack が表示可能です 
     134 
     135Groups: 
     136{{{ 
     137[groups] 
     138admins = john, jack 
     139devs = alice, bob 
     140 
     141[wiki:Dev@*] 
     142@admins = TRAC_ADMIN 
     143@devs = WIKI_VIEW 
     144* = 
     145 
     146[*] 
     147@admins = TRAC_ADMIN 
     148* = 
     149}}} 
     150 
     151結果: 
     152- すべてのアクセスがブロックされます (ホワイトリストアプローチ)。しかし 
     153- admins グループはすべてにおいて TRAC_ADMIN 権限を取得しており、 
     154- devs グループは Wiki ページを閲覧可能です 
     155 
     156リポジトリの例 (閲覧ソースの詳細設定): 
     157{{{ 
     158# 単一のリポジトリ: 
     159[repository:test_repo@*] 
     160john = BROWSER_VIEW, FILE_VIEW 
     161# John は test_repo に対して BROWSER_VIEW と FILE_VIEW の権限を持つ 
     162 
     163# すべてのリポジトリ: 
     164[repository:*@*] 
     165john = BROWSER_VIEW, FILE_VIEW 
     166# John はすべてのリポジトリに対して BROWSER_VIEW と FILE_VIEW の権限を持つ 
     167}}} 
     168 
     169より詳細なリポジトリのアクセス許可: 
     170{{{ 
     171# John は  trunk/src/some/location/ へアクセスする場合のみ、BROWSER_VIEW と FILE_VIEW の権限を持つ 
     172[repository:test_repo@*/source:trunk/src/some/location/*@*] 
     173john = BROWSER_VIEW, FILE_VIEW 
     174 
     175 
     176# John は trunk/src/some/location のリビジョン 1 へアクセスする場合のみ、BROWSER_VIEW と FILE_VIEW の権限を持つ 
     177[repository:test_repo@*/source:trunk/src/some/location/*@1] 
     178john = BROWSER_VIEW, FILE_VIEW 
     179 
     180 
     181# John は trunk/src/some/location の 'somefile' へアクセスする場合のみ、BROWSER_VIEW と FILE_VIEW の権限を持つ 
     182[repository:test_repo@*/source:trunk/src/some/location/somefile@*] 
     183john = BROWSER_VIEW, FILE_VIEW 
     184 
     185 
     186# John は trunk/src/some/location のリビジョン 1 の 'somefile' へアクセスする場合のみ、BROWSER_VIEW と FILE_VIEW の権限を持つ 
     187[repository:test_repo@*/source:trunk/src/some/location/somefile@1] 
     188john = BROWSER_VIEW, FILE_VIEW 
     189}}} 
     190 
     191Note: Timeline での通知を John に表示するためには、上記パーミッションリストに CHANGESET_VIEW を追加する必要があります。 
     192 
     193 
     194==== 利用不可となる機能 ==== #MissingFeatures 
     195粒度が細かいパーミッションでは!DefaultPermissionPolicyで行っていたような (管理画面での) グループ機能は備わっていません ([trac:#9573 #9573], [trac:#5648 #5648] 参照)。パッチは一部利用可能です( [trac:#6680 #6680] にある authz_policy.2.patch を参照してください) 
     196 
     197利用不可となる機能: 
     198{{{ 
     199[groups] 
     200team1 = a, b, c 
     201team2 = d, e, f 
     202team3 = g, h, i 
     203departmentA = team1, team2 
     204}}} 
     205 
     206パーミッショングループも同様にサポートされていません。下記のことができません: 
     207{{{ 
     208[groups] 
     209permission_level_1 = WIKI_VIEW, TICKET_VIEW 
     210permission_level_2  = permission_level_1, WIKI_MODIFY, TICKET_MODIFY 
     211[*] 
     212@team1 = permission_level_1 
     213@team2 = permission_level_2 
     214@team3 = permission_level_2, TICKET_CREATE 
     215}}} 
     216 
     217=== !AuthzSourcePolicy  (mod_authz_svn のようなパーミッションポリシー) === #AuthzSourcePolicy 
    88218 
    89219この文書が書かれている時点では、 Trac 0.11 以前にリポジトリへの厳密なアクセス制御に使用されていた、古い「粒度が細かいパーミッション」システムは、パーミッションポリシーのコンポーネントにコンバートされました。しかし、ユーザの視点では、実現できる機能に大きな違いはありません。 
     
    126256''modulename'' には、 `[trac]` セクション中の `repository_dir` に設定したリポジトリと同じものを設定します。例えば `[trac]` セクション内の `repository_dir` に {{{/srv/active/svn/blahblah}}} を設定している場合は次のように設定します: 
    127257 
    128 {{{  
     258{{{ 
    129259[trac] 
    130260authz_file = /path/to/svnaccessfile 
    131261authz_module_name = blahblah 
    132262... 
    133 repository_dir = /srv/active/svn/blahblah  
     263repository_dir = /srv/active/svn/blahblah 
    134264}}} 
    135265 
     
    1402700.12 では、 trac.ini の permission_policies に ''!AuthzSourcePolicy'' を必ず含めて下さい。さもないと、 authz のパーミッションファイルは無視されます。 
    141271 
    142 {{{  
     272{{{ 
    143273[trac] 
    144274permission_policies = AuthzSourcePolicy, DefaultPermissionPolicy, LegacyAttachmentPolicy 
     
    158288}}} 
    159289 
    160 複数のプロジェクト Environment において、プロジェクト全体にどのようにアクセス制限を行うかについての情報は [http://trac.edgewall.org/wiki/TracMultipleProjectsSVNAccess] を参照してください。 
     290複数のプロジェクト Environment において、プロジェクト全体にどのようにアクセス制限を行うかについての情報は [trac:TracMultipleProjectsSVNAccess] を参照してください。 
    161291 
    162292== デバッグ用パーミッション #DebuggingPermissions