TracIni のバージョン 1 とバージョン 2 との変更
- 日時:
- 2012/01/16 5:19:14 (13年前)
凡例:
- 未変更
- 追加
- 削除
- 更新
-
TracIni
v1 v2 3 3 [[TracGuideToc]] 4 4 5 Trac の設定は `<projectenv>/conf/` にある '''`trac.ini`''' というファイルを編集して行います。変更した内容は通常、即座に反映されますが、 `[components]` セクションや `[logging]` セクションへの変更では Web サーバを再起動する必要があります。また、グローバルな設定ファイルを新しく作成した直後も Web サーバを再起動しなければなりません。 6 7 `trac.ini` 設定ファイルは Web サーバから書き込み可能でなければなりません。 Trac は現在のところ、キャッシュを破棄するために完全に Environment を再読み込みするトリガーとして利用しています。 8 5 9 == グローバルな設定 == #GlobalConfiguration 6 10 7 0.11 より前のバージョンでは、グローバルな設定 は `$prefix/share/trac/conf/trac.ini` か、ディストリビューションによっては `/etc/trac/trac.ini` がデフォルトの位置として配置されていました。アップグレードする場合は、設定を継承するファイルを明示しなければなりません。11 0.11 より前のバージョンでは、グローバルな設定ファイルは `$prefix/share/trac/conf/trac.ini` や `/etc/trac/trac.ini` などディストリビューションに依存した特定の位置に配置されていました。アップグレードする場合は、設定を継承するファイルを明示しなければなりません。以前のバージョンから 0.11 にアップグレードした場合、プロジェクトの `trac.ini` ファイルに `[inherit]` セクションを追加しなければなりません。カスタマイズしたテンプレートや画像のファイルは `$prefix/share/trac/...` から他の場所に移動することもできます。 8 12 9 グローバルな設定は Environment 固有の設定とマージされます。ローカルの設定はグローバルの設定を上書きます。グローバルな設定ファイルは以下の 通り指定します:13 グローバルな設定は Environment 固有の設定とマージされます。ローカルの設定はグローバルの設定を上書きます。グローバルな設定ファイルは以下のように指定します: 10 14 {{{ 11 15 [inherit] 12 file = / usr/share/trac/conf/trac.ini16 file = /path/to/global/trac.ini 13 17 }}} 18 カンマ区切りにすることで、複数のファイルを指定することができます。 14 19 15 Note: 新しいプロジェクトを作る時に [TracAdmin trac-admin] の `initenv` コマンドに 16 `--inherit=/path/to/global/options` オプションを追加することで、グローバル設定ファイルを指定することができます。 17 オプションを追加せずにプロジェクトを作成した場合でも、新しい Environment でグローバル設定ファイルを使用することができます。 18 新しく作成された conf/trac.ini ファイルを編集して、グローバルファイルの設定で上書きしたいエントリを削除すれば、 19 新しい Environment でグローバル設定ファイルを使用することができます。 20 Note: 新しいプロジェクトを作る時に [TracAdmin#initenv trac-admin] の `initenv` コマンドに `--inherit=/path/to/global/trac.ini` オプションを追加することで、グローバル設定ファイルを指定することができます。オプションを追加せずにプロジェクトを作成した場合でも、新しく作成された `conf/trac.ini` ファイルを編集して、グローバルファイルの設定で上書きしたいエントリを削除すれば、新しい Environment でグローバル設定ファイルを使用することができます。 20 21 22 [[#inherit-section| [inherit] ]] セクションには、共有するテンプレートの配置先を指す `templates_dir` と、共有するプラグインを指す `plugins_dir` という二つのエントリもあります。これらがグローバル設定ファイルに指定することができます。この場合、他の `[inherit] file` が指定されていれば、設定ファイルは順次読み込まれます。 21 23 22 == リファレンス == #Reference 24 Note: TracEnvironment の `templates/` ディレクトリ内のテンプレートは、 `[inherit] templates_dir` で見つかるテンプレートより優先されます。次に、`[inherit] templates_dir` のテンプレートはインストールされているテンプレートより優先されます。これらを設定するには注意が必要です。特に、デフォルトのテンプレートをオーバーライドする場合、 Trac を新しいバージョンにアップデートする際には必ず変更点を再読み込みして下さい。 ( TracInterfaceCustomization を行うために推奨する方法は、適切に `ITemplateStreamFilter` の変更が行えるカスタムプラグインを作成することです。) 23 25 24 現在利用できる設定項目のリファレンスです。 26 == リファレンス == #Referenceforsettings 25 27 26 [[TracIni()]] 28 現在利用できる設定項目のリファレンスとデフォルトの設定です。(訳注: 0.12 ではデフォルトの値は表示されません。) 27 29 30 [[TracIni]] 28 31 29 == [components] == #components-section 32 == 特殊なセクションのリファレンス == #Referenceforspecialsections 33 [[PageOutline(3,,inline)]] 34 35 === [components] === #components-section 30 36 このセクションは Trac 本体も含めて、プラグインによって提供されるコンポーネントの有効/無効を設定するために使います。有効/無効を設定するコンポーネントは、オプションの名前 (`name`) を使って特定します。コンポーネントが有効かどうかはオプションの値 (`value`) によって決定されます; コンポーネントを有効にするには、値を `enabled` または `on` に設定します。他の値 (一般的には `disabled` または `off`) の場合、コンポーネントは無効になります。 31 37 … … 45 51 See also: TracPlugins 46 52 47 == [ticket-custom] == #ticket-custom-section 48 49 このセクションでは、チケットに追加フィールドを定義することができます。詳しくは TracTicketsCustomFields を参照してください。 50 51 == [ticket-workflow] == #ticket-workflow-section 52 ''(0.11 以降)'' 53 54 チケットのワークフローはプラグインで制御します。 55 デフォルトでは `ConfigurableTicketWorkflow` コンポーネントが制御を行います。 56 このコンポーネントでは、 trac.ini ファイルのこのセクションでワークフローを設定することが可能です。 57 詳細は TracWorkflow を参照してください。 58 59 == [milestone-groups] == #milestone-groups-section 53 === [milestone-groups] === #milestone-groups-section 60 54 ''(0.11 以降)'' 61 55 … … 65 59 グループはマイルストーンのプログレスバーで異なった色で表示させることができます。 66 60 67 設定の例 ( デフォルトの場合):61 設定の例 (closed と active しか持たない場合): 68 62 {{{ 69 63 closed = closed 70 closed.order = 0 # プログレスバーでの表示順序 71 closed.query_args = group=resolution # カスタムクエリへのリンクに渡すパラメータ (非必須) 72 closed.overall_completion = true # マイルストーンの進捗の計上に含めるか否か 64 # sequence number in the progress bar 65 closed.order = 0 66 # optional extra param for the query (two additional columns: created and modified and sort on created) 67 closed.query_args = group=resolution,order=time,col=id,col=summary,col=owner,col=type,col=priority,col=component,col=severity,col=time,col=changetime 68 # indicates groups that count for overall completion percentage 69 closed.overall_completion = true 73 70 74 active = * # キャッチオールグループを 1 つ許容 75 active.order = 1 76 active.css_class = open # このグループに付与する CSS のクラス 77 active.label = in progress # このグループを表示するときに使用するラベル 71 new = new 72 new.order = 1 73 new.css_class = new 74 new.label = new 75 76 # one catch-all group is allowed 77 active = * 78 active.order = 2 79 # CSS class for this interval 80 active.css_class = open 81 # Displayed label for this group 82 active.label = in progress 78 83 }}} 79 84 … … 86 91 `table.progress td.<class>` 87 92 88 == [svn:externals] == #svn:externals-section 93 === [repositories] === #repositories-section 94 95 (''0.12 以降'' のマルチリポジトリ) 96 97 trac.ini の `[repositories]` セクションに設定できることは、新しいリポジトリを登録すること以外にもあります。 98 99 使い勝手を増すエイリアスや、一時的なリポジトリ、インストール時の初期状態などを設定することができます。 100 101 このセクションとその他諸々の書き方についての詳細は [TracRepositoryAdmin#Intrac.ini TracRepositoryAdmin] を参照してください。 102 103 === [svn:externals] === #svn:externals-section 89 104 ''(0.11 以降)'' 90 105 91 106 Subversion 向けの TracBrowser は、フォルダの `svn:externals` 属性を解釈できます。 92 しかしながら、外部リソースが `http:` プロトコルを使用して ''いない'' 場合や、リンクを異なるリポジトリブラウザ (別の Trac や [http://www.viewvc.org/ ViewVC] のような) に向けたい場合、 Trac に external のプレフィックスと外部の URL のマップを設定しなければなりません。 107 デフォルトでは URL をリンクとして処理できるだけであり、 Trac 自身はリモートとなるリポジトリをブラウズすることはできません。 108 109 しかしながら、別の Trac インスタンス (または [http://www.viewvc.org/ ViewVC] のような別のリポジトリブラウザ) がリンク先のリポジトリにをブラウズできるように設定されていれば、別のリポジトリブラウザを指す外部の URL を Trac に設定しておくことができます。 93 110 94 111 このマッピングは TracIni の `[svn:externals]` セクションで設定します。 … … 97 114 {{{ 98 115 [svn:externals] 99 1 = svn://server/repos1 http://trac/proj1/browser/$path?rev=$rev100 2 = svn://server/repos2 http://trac/proj2/browser/$path?rev=$rev116 1 = svn://server/repos1 http://trac/proj1/browser/$path?rev=$rev 117 2 = svn://server/repos2 http://trac/proj2/browser/$path?rev=$rev 101 118 3 = http://theirserver.org/svn/eng-soft http://ourserver/viewvc/svn/$path/?pathrev=25914 102 4 = svn://anotherserver.com/tools_repository http://ourserver/trac /support/browser/$path?rev=$rev119 4 = svn://anotherserver.com/tools_repository http://ourserver/tracs/tools/browser/$path?rev=$rev 103 120 }}} 104 上記では、 `svn://anotherserver.com/tools_repository/tags/1.1/tools` という external は `http://ourserver/trac /support/browser/tags/1.1/tools?rev=` にマップされます (`rev` は、 external にリビジョンが指定された場合、適切なリビジョン番号に設定されます。詳細は [http://svnbook.red-bean.com/en/1.4/svn.advanced.externals.html SVN Book の externals] を参照してください)。121 上記では、 `svn://anotherserver.com/tools_repository/tags/1.1/tools` という external は `http://ourserver/tracs/tools/browser/tags/1.1/tools?rev=` にマップされます (`rev` は external にリビジョンが指定された場合、適切なリビジョン番号に設定されます。詳細は [http://svnbook.red-bean.com/en/1.4/svn.advanced.externals.html SVN Book の externals] を参照してください)。 105 122 106 123 Note: 番号はセクション内でのキー項目としてだけ使用されます。 URL 自身はキー項目として扱うことが出来ないという、設定ファイルのパーサの制限事項を回避するためです。 107 124 125 最後に [http://subversion.tigris.org/svn_1.5_releasenotes.html#externals Subversion 1.5] で導入された相対 URL は、現在のところサポートしていません。 126 127 === [ticket-custom] === #ticket-custom-section 128 129 このセクションでは、チケットに追加フィールドを定義することができます。詳しくは TracTicketsCustomFields を参照してください。 130 131 === [ticket-workflow] === #ticket-workflow-section 132 ''(0.11 以降)'' 133 134 チケットのワークフローはプラグインで制御します。 135 デフォルトでは `ConfigurableTicketWorkflow` コンポーネントが制御を行います。 136 このコンポーネントでは、 trac.ini ファイルのこのセクションでワークフローを設定することが可能です。 137 詳細は TracWorkflow を参照してください。 138 108 139 ---- 109 140 See also: TracGuide, TracAdmin, TracEnvironment