Trac のチケットデータベースは、プロジェクトのチケットやバグについての、簡単で効果的なトラッキング機能を提供します。
Trac のプロジェクト管理機能の中枢である、チケットシステムは、 プロジェクトのタスク管理, 機能追加のリクエスト, バグレポート, ソフトウェアサポートの課題 などに使用できます。
このサブシステムは TracWiki のように、ユーザのコントリビュートと参加をできるだけ簡単にするという目標で設計しています。バグの報告や質問、改良の提案、決議に関する議論は簡単であるべきです。
チケットは、それを解決しなければならない人にすでにアサインされているか、あるいは解決可能な人に再アサインされます。 すべてのチケットは、いつでも、編集したり、注釈をしたり、アサインしたり、優先付けしたり、議論したりできます。
しかしながら、Trac の設定において 個人が変更できる箇所に制限を加える場合があります。例えばデフォルトの設定では、認証していないユーザ("anonymous" ユーザ)に対して変更やコメントを許可しないことで、明らかなスパム行為を予防しています。ローカル貢献ポリシーを確認してください。通常はフロントページである WikiStart で見つけることが出来ます。また、使用している Trac の管理者にお問い合わせください。
チケットは、以下の情報を属性として含んでいます:
Notes:
すでに 上記 で説明しているように、適切な権限を持っていれば、Trac にチケットを登録し、いつでも 注釈 を編集することができます。
その際、変更やチケットへのコメントのような注釈は、チケットそのものの一部として記録されます。チケットの閲覧画面では、更新履歴がメイン表示領域の下部に表示されます。
コメントの編集機能 (0.12 以降から) は フォーマットの調整や誤字脱字の修正のような小さな訂正を行うために使用するものであって、大幅な編集を行うものではありません。編集が長くなるような場合は、代わりとなるコメントを新しく追加するべきです。コメントを編集した場合、新しくコメントを記入した際や何か変更を行ったときのように timeline に通知されることはありません。
すべての編集(フィールドの変更、コメントの追加、コメントの編集)において、チケットの "最終更新" 時間が更新されます。
Notes:
ドロップダウン形式のチケット属性では、デフォルトで選択される値を trac.ini の [ticket] セクションで指定できます:
これらのオプションが設定されていない場合、デフォルト値はリストの 1 番目の項目になるか、空の値が使用されます。これは、問題となるフィールドが必須項目かどうかで異なります。これらのオプションのいくつかは、 WebAdmin プラグインの "チケットシステム" セクションを通じて選択できます (その他のものは、 "trac.ini" の TracIni"] セクションで設定できます) 。
デフォルトで用意されているチケット属性の多くは、 trac-admin で全ての値を削除すると、チケットの Web インタフェース上で非表示にすることが出来ます。これが出来るのは 分類 (Type), 優先度 (Priority), 重要度 (Severity), コンポーネント (Component), バージョン (Version), マイルストーン (Milestone) などドロップダウン形式のチケット属性だけです。
Trac は新しいチケット属性を追加することが出来ます。詳しくは TracTicketsCustomFields を参照してください。
チケットの担当者になりうる人数が限られている場合、 "担当者 (Assigned-To)" 属性をテキスト入力からドロップダウンリストに変更することが出来ます。 trac.ini で [ticket] セクションの restrict_owner オプションを "true" に設定してください。この場合 Trac は、プロジェクトにアクセスした全てのユーザのリストを使用し、ドロップダウンリストに表示します。
ドロップダウンリストに表示されるために、ユーザはプロジェクトに登録する必要があります。 例として ユーザのセッション情報がデータベースの中に存在すべきことがあげられます。セッション情報はユーザがそのプロジェクトで最初にデータベースを更新したときに自動的に生成されます。例えば、 ユーザ設定 のページでユーザの詳細情報を編集したときや、認証ユーザがログインしたときなどです。また、ユーザは TICKET_MODIFY パーミッション が必要です。
Notes:
値が設定されたチケット登録フォームへのリンクを作成するには、 /newticket? に続いて、 パラメータ=値 を & でつないだ形式の URL を呼び出します。
値を設定できるパラメータ:
例: [/newticket?summary=Compile%20Error&version=1.0&component=gui]
See also: TracGuide, TracWiki, TracTicketsCustomFields, TracNotification, TracReports, TracQuery